価値のある古い建築書です。
「古本屋」と聞くと古い本は何でも買取るようなイメージを持ってしまうかもしれませんが、古くても欲しい方がいない本は買取できません。
どんな本に価値があり、どんな本に価値がないのかわかりにくいと思いますので、建築書などの専門書をお売りになりたい場合は、まずはご相談ください。
その時の相場できちんと査定させていただきます。
数寄屋建築とは、安土桃山時代から現代に掛けてまで続いている、日本の木造建築の基礎的な構造となっている和室構造のことです。
代表的な例を挙げると京都市にある、皇族が使用していたとされる桂離宮と修学院離宮、同じく京都市にある、天台宗の寺院である曼殊院書院などがあり、日本の伝統的家屋建築技術です。
数寄屋建築は質素を美徳とした思想を濃く反映しており、装飾を極力排し、内面を磨いて客をもてなすという茶人たちの精神性を重んじ、無駄を徹底して排斥し洗練された意匠となっています。
竹や杉丸太など多彩な建材を用い、内部空間に深い陰翳と静謐をもたらす工夫が随所に施されています。
本書の筆者である中村昌生は、愛知県出身の建築家で、建築史研究では茶室や数寄屋建築をを対象とし、研究によって得られた知識を実地に生かした設計活動を行い、桂離宮修理事業など伝統的建築物の保存に貢献した人物です。
彼の作品は、山形県酒田市の出羽遊心館、愛知県名古屋市の白鳥公園にある清羽亭、スウェーデン国立民俗博物館の瑞暉亭など、公共建築百選に選ばれたり、海外でも高い評価を受けたりと、数寄屋建築の第一人者として知られています。
本書は数寄屋建築の原点の考察から、茶室と露地を多角的に紹介するなどが書かれており、茶室と数寄屋建築のごく一部分にまで付与された意味とその構成を、建築の歴史や施工の方法を交えながら解説する書籍となっております。
日本にある有名な茶室や露地の写真も多数収録されており、伝統文化の復興と存続に寄与する読み応えのある書籍となっています。
書名 | 数寄屋建築集成 |
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書名カナ | スキヤケンチクシュウセイ |
著者名 | 中村昌生 |
著者名カナ | ナカムラ マサオ |
ジャンル | 建築書 |
出版社 | 小学館 |
発行部数 | |
サイズ | 44.8 x 36.2 x 5.2 cm |
(J.H様・男性・53歳)
仕事柄建築物が好きだったので、こういった建築関係の本をたくさん集めていましたが、本棚の許容量を超えてしまったので、まとめて買取に出すことにしました。
出張買取をおこなっているばれろん堂さんに来てもらい、その場で査定、本の持ち運びまでスムーズにしてもらい大助かりでした。
一日で本がすっかり片付いて部屋が広く感じます。
丁寧に作業してもらって気分よく片付けることができました。ありがとうございました。
(Y.K様・女性・54歳)
日本の伝統建築である数寄屋建築を知るには最適な本でした。
日本にある茶室や数寄屋建築の建物が掲載されていて、専門家でなくても目で見て楽しむこともできるので暇なときの時間つぶしにパラパラ眺めたりしていました。
こういった建築物はどんどん少なくなるんだと残念な思いがしますが、古い建築物を残すための運動も最近では盛んになってきて、伝統建築が見直される時期がきているような気がします。
できればこれからも長く残ってほしいと思います。
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