買取金額は状態や全巻揃っているかどうか、月報が付属されているかどうかなど見させていただき、その時の相場できちんと査定させていただきます。
岩野泡鳴は詩人として文壇に入り、その後小説家に転進し自然主義文学者として活躍した人物です。
1873年1月20日に兵庫県洲本で誕生した岩野泡鳴は、1890年に文壇を創刊します。
英語教師をしながら詩集を出版し、浪漫主義運動を起こすなど活動的に過ごします。
奔放な女性関係が有名で、古神道を論じた評論集でも広く知られています。
明治の自然主義文壇の中では特異なポジションにいた岩野泡鳴の著作を、ジャンル別に編集したのが岩野泡鳴全集です。
単行本ごとに刊行した順に従って配列されている全集は全部で16巻あり、別巻を加えると17巻になります。
書名 | 岩野泡鳴全集 |
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書名カナ | イワノホウメイ ゼンシュウ |
著者名 | 岩野泡鳴 |
著者名カナ | イワノ ホウメイ |
ジャンル | 全集 |
出版社 | 臨川書店 |
ページ数 | 全16巻 + 別巻1冊 |
サイズ | 23.8 x 15.8 x 4 cm(1巻) |
岩野泡鳴全集の第1巻には「耽溺」や「五人の女」などの人気作品が収められています。
「耽溺」は岩野泡鳴の最も有名な小説です。
主人公は妻子がいるのに芸者を囲っている男性で、情けない男の失敗談を堂々と描いています。
第2巻は定本の5部作で発展や毒薬女、憑き物などの作品が並びます。
第3巻は初出5部作で放浪や発展、毒薬を飲む女が有名です。
第4巻には非凡人の面影と征服被征服などが入っています。
第5巻には女の執着や燃える襦袢が入っています。
第6巻は恋隠者、第7巻は真理論者が有名です。
第8巻は夕潮をはじめ単行本未収録詩篇が入っています。
第9巻は近代思想と実生活、神秘的半獣主義などが入った面白い作品集です。
第10巻は男女と貞操問題、近代生活の解剖などが並びます。
第11巻は新体詩の作法と現代小説の描写法について書かれています。
第12巻は小説家としての島崎藤村氏が有名です。
第13巻は新日本主義の意義と思想界の現状について書かかれています。
第14巻はマクベスや目黒日記、池田日記が有名です。
第15巻は樺太通信や旅中印象雑記など楽しい読み物になっています。
第16巻は年譜や著作年表、書誌に加えて総索引があります。
別巻には愛の争闘と追悼文が載っています。
(N.S様・女性・34歳)
祖父の遺品整理をしてたら出てきました。
岩野泡鳴全集など分厚い本がたくさんあったので捨てていいものなのかわからず問合せました。
思わぬお金が入ってきてラッキー!捨てなくて良かった~って感じです。
(M.K様・男性・52歳)
岩野泡鳴は地味な作家なので正直売れると思いませんでしたが、店主いわく、有名すぎる作家さんよりマニアックな方がいいとの事。
色んな全集を買い取ってもらいましたが、自分で価値があると思っていても値段がつかないものや、だめだと思っていた全集が高価買取だったりと、本の世界はよくわかりません。
やはりまずは専門家に聞くのが一番ですね。またよろしくお願いいたします。
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