買取金額は状態や全巻揃っているかどうか、月報が付属されているかどうかなど見させていただき、その時の相場できちんと査定させていただきます。
今回買取した澁澤龍彦全集も月報揃い全て帯付きで、状態も比較的良好です。
澁澤龍彦は日本の小説家でフランス文学者、評論家です。
日本で初めてマルキ・ド・サドを紹介した人物と言われていて、サドの「悪徳の栄え(続)」を翻訳し出版したことによって有名になりました。
当時性表現があることから発禁処分を受けましたが、三島由紀夫から激励の言葉を贈られます。
彼のエッセイの特徴には人間精神や暗黒面に光を当てたものがあり、世間に大きな影響を与えました。
小説家として独特な世界を開き、エロティシズムを追究したり耽美な世界を描いた作品が多くあります。
澁澤龍彦全集はそんな彼の代表作が集められています。
渾身の処女エッセイ集である「サド復活」は、マルキ・ド・サドの思想を紹介したり、フーリエやマルクス、トロツキーやブルトンなどの精読を介して、テロルや暴力、自由や美、ユートピアに関して独自の考察を開示しています。
文学的な位相を確然と宣言している記念碑的なエッセイで、その他にも世間を賑わした作品を見ることができるでしょう。
「ソドムの120日」などのサド文学論やサドの生涯をドラマチックに濃くまとめた小論も含まれています。
彼の冴え渡る筆遣いによって、20世紀におけるサドが生き生きと蘇りました。
サド的明晰性に貫かれた彼の過激な思いが表現されていて、探求された耽美な世界を体験することができます。
書名 | 澁澤龍彦全集 |
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書名カナ | シブサワタツヒコ ゼンシュウ |
著者名 | 澁澤龍彦 |
著者名カナ | シブサワ タツヒコ |
ジャンル | 全集 |
出版社 | 河出書房新社 |
ページ数 | 全22巻 + 別巻2冊 |
サイズ | 46.5 x 39 x 29 cm |
(A.N様・女性・41歳)
趣味で揃えた「澁澤龍彦全集」ですが、全部で24巻セットというボリュームで引越し先に持っていけないので、泣く泣く手放すことになりました。
彼が描く小説の中の世界は独特で、美しさや激しさ、毒々しさやエロスなど混沌とした作風になっています。
彼の作品を好きな人やまだ彼の世界を味わったことがない人に読んでいただきたいです。
(K.S様・男性・50歳)
大学時代に「サド復活」を図書館で見つけたことが澁澤龍彦との出会いでした。
彼の耽美な世界にのめり込んでしまい、「澁澤龍彦全集」が発売されていると知り、全作品を集めていきました。
この全集には単行本はもちろん、翻訳書の解説や後書きなどが含まれているので、澁澤龍彦が好きな人にはおすすめです。
予想していたよりも高値が付き、価値が分かってくれる人に買い取りしてもらえたので良かったです。
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