最近、私自身も実家を整理する機会がありました。
古本屋をやっているので、本・CD・DVDについては、私はかなり詳しい方だと思います。
本なら見ればだいたい、
「これは残した方がいい」
「これは今は需要がない」
「これはちゃんと調べよう」
という判断ができます。
ところが。
洋服になった瞬間、私は何もわからない。笑
実家の服を整理していたら、50年以上前に父が着ていたというアディダスのトレーナーが出てきました。
というか、
なぜ50年以上残ってた!?
というところからなんですが。
袖にはほつれもあるし、父も普通に処分する袋へ。
私も特に何とも思っていなかったのですが、姉がそれを見て、
「これビンテージじゃない?」
と。
結局、姉が持って帰りました。
調べてみると、古いアディダスにはヴィンテージとして価値があるものもあるらしい。
知らない人から見たら、ただの古くてちょっとほつれた服。
でも、分かる人が見れば価値があるかもしれない。
これって、本もまったく同じなんです。
古い本だから高いわけでもありません。
逆に、「こんなの誰が欲しいの?」
と思うような本に価値があることもあります。
最近当店で何度かご紹介している古い週刊少年ジャンプもそうです。
昔200円前後で売られていた週刊誌の中に、今では高額で取引されている号があります。
でも、漫画に興味がない人が大量の古いジャンプを見ても、どれが価値のある号なのかなんて分からないですよね。
私だって服は分かりません。
父のアディダスを見ても、
「古いトレーナーだな」で終わりました。笑
今は何でも検索できる時代なので、もちろん自分で調べることもできます。
でも、実家の片付けで大量の物が出てきたときに、
ひとつひとつ商品名を調べて、年代を調べて、相場を調べて……
なんて、正直やってられません。
しかもネットで検索して出てきた価格が、そのまま実際の価値とは限りません。
同じように見えても年代や仕様が違ったり、状態によって価値が大きく変わったり。
そのジャンルをずっと扱っている人だから気付くポイントもあります。
今回、自分がまったく詳しくない洋服を整理してみて、
「分からないものは、そのジャンルの人に聞くのが一番早いな」
と改めて思いました。
これ、本以外でも同じですよね。
車だって、もう動かないから価値がないと思っていても、部品に価値があったり、海外で需要があったりすることがあります。
でも私が車をバラして部品を売るなんて無理です。笑
価値があったとしても、売り方が分からなければどうしようもない。
実家の地下には、動かなくなった古いバイクも数台ありました。
これも、
「邪魔だから処分しよう!」
の前に、一回詳しい人に見てもらおうかなと思っています。
何か出てきたら面白いですしね。
実家の片付けをしていると、
本、洋服、食器、レコード、CD、DVD、工具、趣味のもの……
とにかくいろんな物が出てきます。
全部のジャンルに詳しい人なんて、なかなかいません。
だから、たくさん出てきたジャンルについては、捨ててしまう前に一度その分野の人に相談してみるのがおすすめです。
本が大量にあるなら古本屋へ。
古着が大量にあるなら古着に詳しいお店へ。
車やバイクなら、それを扱っている専門店へ。
ちなみに残念ながら、我が家の実家からは古本屋の娘が大喜びするような本は、ほとんど出てきませんでした。笑
そこはちょっと期待してたんですけどね。
当店への出張買取でも、
「どれが売れる本なのか分からない」
「値段がつかない本も混ざっています」
「量が多すぎて自分では仕分けできません」
というご相談はよくあります。
むしろ、それで普通です。
価値が分かって、自分で全部仕分けできるなら、古本屋いらないですからね。笑
大量の本がある場合は、無理にご自身で一冊ずつ調べたり、価値がありそうな本だけ選別したりせず、まずはそのままご相談ください。
値段がつくもの、現在は需要が少ないもの、思いがけず価値があるもの。
実際に見ながら確認していきます。
実家の片付け、施設への入居、引っ越し、遺品整理などで大量の本が出てきたときは、
「古いから捨てよう」ではなく、その前に一度だけ確認してみる。
それだけで十分だと思います。
私も次は、実家の地下に眠っているバイクをどうにかします。笑