小学校や中学校で使っていた教科書がそのままになっているご家庭は珍しくありません。
なかなか処分するタイミングが定まらず、どのように片付ければよいか分からない方も多いでしょう。
今回は小中学校で使用した教科書と大学の教科書との違いやその買取方法について紹介します。
ご自宅のタンスや本棚の奥にそのままになっていることが多い小中学校の教科書ですが、大学の教科書との取り扱いの違いに気をつける必要があります。
ほとんどの買取店では大学の教科書は取り扱っていても、小中学校の教科書に関しては買取の対象としていません。
大学の教科書が買い取ってもらえるのはそれが売れるからですが、売れる理由は大学の教科書が専門書として取り扱われるからです。
専門書は教科書とは異なり、ISBNコードと呼ばれる認証コードが付与されており、ジュンク堂書店や紀伊國屋書店などといった主要な書店やインターネットでの取り扱いが多いのが特徴です。
小学校や中学校で使用されていた教科書とは異なり、一般の方でも入手可能な本であるため、買取店は比較的簡単に本を流通させられます。
一方で、小中学校の教科書はなかなか売れにくいというのが現状です。
小中学校で使う教材のほとんどは、その流通経路が文部科学省によって決められています。
そのような理由から、大半の書店では教科書が揃えられておらず、教科書販売を許可された書店でしか売られていないのです。
また、教科書はその性質から需要となる層が特定の年齢に限られているので、その点からも販売するのが非常に難しいです。
さらに、その特定の年齢層に関しても、対象となる子供のほとんどは学校から教科書を支給されており、流通量は極めて多いです。
そのため、教科書一冊当たりの価値はほとんどなく、買取は困難となっています。
この他にも、情報の更新頻度が多いことやISBNコードが付与されていないことなども影響しています。
教科書の買取方法として最初に挙げるのが、宅配買取です。
宅配買取のメリットは、何といっても自宅で買取査定をしてもらえることです。
そのため、近くに買取業者がいない方にとっては非常に便利な方法といえるでしょう。
流れとしては、電話やメールなどで仮査定してもらった後、実際に買取査定してもらい、査定額に満足したら、指定した口座に入金してもらいます。
2つ目は、店頭買取です。
最大のメリットは即座にお金に変換できることですが、買い取ってもらう教科書の量によっては運搬が非常に大変なこともあります。
車で運搬できる量か、店舗周辺に駐車できるスペースはあるか、事前に確認しておきましょう。
3つ目は、出張買取です。
非常に多くの教科書を所有している場合、実店舗に運ぶのは大きな労力がかかります。
そのようなときに便利なのが、この方法です。
流れとしては、前もって買取に来てもらう日を予約しておき、当日来てもらったスタッフが提示した査定額に満足したら、その場で現金を受け取ります。
また、万が一買い取ってもらう教科書を一部忘れかけていても、途中で追加査定してもらえるので、不要な教科書が置かれたままになる心配が少ないのもメリットです。
教科書を高価買取してもらう1つ目のポイントは、極力綺麗に使用することです。
どの商品に関しても共通することですが、大半の場合はその保存状態が良いほど、その分買取金額もアップします。
教科書を買取に出す際は、勉強に使えるかどうかを、状態の良し悪しを見極めるポイントにしましょう。
2つ目のポイントは、早めの段階で買い取ってもらうことです。
教科書は情報の更新頻度が高く、古いものほどその価値は低くなる傾向があります。
改定版が出る前に買取に出すのが高価買取のポイントです。
3つ目のポイントは、買取に出すときに参考書を同時に持ち込むことです。
教科書と一緒に参考書もあれば、買い手としては勉強がスムーズに進められるというメリットを享受できます。
そのため、同時に持ち込むことで全体的な評価額を上げられるのです。
4つ目のポイントは、教科書販売を行っている店舗に売ることです。
書店の中には教科書の買取が困難な所もあります。
場合によっては、買い取ってもらえてもその送料を請求されることもあるので、直接教科書販売を行っている店舗に持ち寄るのがおすすめです。
直接販売ルートを持っている店舗であれば、買い取ってもらえる確率は高まります。
小学校や中学校の教科書は、「流通量が多い」、「取扱店舗が少ない」などの理由から買い取ってもらいにくいのが現実です。
しかし、中には宅配買取や店頭買取といった買取サービスを提供している書店もあります。
参考書を同時に出したり、改訂版が出る前に買い取ってもらったりして、高価買取してもらいましょう。