「近代将棋」のような絶版雑誌は、なかなか手にはいにくい貴重な雑誌です。
現在は持っている方も少なく、高値で取引される傾向があります。
当店では1冊1冊、現在の取引価格を基に査定させていただきます。
「近代将棋」とは、1950年に、日本将棋連盟のプロ棋士養成機関である新進棋士奨励会会員であり、アマチュア界で強豪として知られていた永井英明が編集長となり、その他有志により近代将棋社から刊行されたことが始まりの将棋情報を掲載した将棋専門の月刊誌のことです。
将棋初心者から級位保持者を主な読者層と想定し、プロ棋士に関する情報のみにとどまらず、将棋をする上での戦術解説や戦術講座、活躍するプロ棋士、アマチュア棋士へのインタビュー記事、プロ同士の棋戦の様子、将棋関係のコラムなど幅広く、将棋に関心を寄せる人ならば読みたくなるような連載をを多数掲載していました。
近代将棋は主にプロ棋士の紹介をメインで書いていましたが、日本アマチュア将棋連盟が発行していた機関誌『将棋ジャーナル』が廃刊となったこと受けて、将棋の普及のため『将棋ジャーナル』を吸収し、それからはアマチュア将棋の記事も盛んに掲載されるようになりました。
「近代将棋」には読者が解く詰将棋も掲載されており、講座的要素が強く、解答もその号に掲載されている級位者向けのもの、芸術的要素が強く、解答は翌月の号に掲載されている詰将棋ファン向けのものとに分かれており、詰将棋ファン向けの難解なものは塚田賞の選考も兼ねていました。
また、インターネット対局サイトの『近代将棋道場』で行われる近将カップや本気一番勝負などの棋戦情報も掲載されていました。
・1950年、永井英明が編集長として近代将棋社から創刊。
・1994年、アマチュア将棋雑誌『将棋ジャーナル』が廃刊になり、一部のコーナーを受け継ぎ、アマチュア将棋の情報も充実させる。
・1997年、経営危機となり、ナイタイ・グループの圓山政則がスポサーとなる。
・2008年、慢性的な赤字のため執筆者への原稿料の支払が困難となり、払い遅れが問題となる。それでも継続を検討していたが印刷所からの印刷拒否があり、5月号から発売日が延期され、続く6月号にて休刊が宣言される。
近代将棋道場はインターネット上でネットワーク対戦により将棋を行うことが可能なサイトであり、2009年8月31日から休止状態となっています。
サイトの特徴としてはレーティングを利用した段級位認定とアマチュアプロ不問の同一土俵での対戦が行われることです。類似企画であった将棋クラブ24と根本的なシステムはほとんど同じでしたが、実名での対局を基本としていること。将棋雑誌である「近代将棋」をバックにしていること。将棋ソフト使用の厳禁などいくつかの相違点もありました。
『近代将棋道場』ではページ内で棋戦のイベントやタイトル戦なども開催されており、参加選手は六段以下のプロ棋士、女流棋士、奨励会三段、アマチュアタイトルホルダー、近代将棋順位戦の上位選手など多岐に渡る選手が参加することができました。
『近代将棋道場』内で行われたイベントの一つに本気一番勝負というものがあり、これはプロ、女流棋士、将棋関係の著名アマなどが挑戦者を受け付けるという企画で、この企画の対戦相手の情報や申し込みは「近代将棋」に掲載され、申し込み券と近代将棋道場の段級位と希望手合いを送ることによって対局が叶うというシステムでした。
書名 | 近代将棋 |
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書名カナ | キンダイショウギ |
著者名 | − |
著者名カナ | − |
ジャンル | 将棋専門誌 |
出版社 | ナイタイ出版 |
ページ数 | − |
サイズ | 25.6 x 18.2 x 1.2 cm |
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