「CUTiE」のような絶版雑誌は、なかなか手にはいにくい貴重な雑誌です。
現在は持っている方も少なく、高値で取引される傾向があります。
当店では1冊1冊、現在の取引価格を基に査定させていただきます。
「CUTiE」とは、1989年からメンズやレディースのファッション雑誌などを出版していた日本の出版社である宝島社から刊行されていた月刊の女性向けファッション雑誌です。個性的なファッションを好む10代の女性をメイン層とした誌面構成で、古着や原宿系、裏原宿系の女性雑誌として当時の女性たちに読まれていました。
出版元である宝島社からは当時『宝島』という雑誌が刊行されており、「CUTiE」は宝島の女性版という触れ込みで『宝島』の増刊扱いとして年4回発行の季刊形式を採用していました。
“for INDEPENDENT GIRLS”という雑誌のキャッチコピーはーと共に独立して創刊すると同時に月刊化をなし、ファッションの流行の最先端を捉えた革新的な誌面で、1990年頃はDCブランド、1990年代からはストリートファッションを流行させるというファッションの潮流をつくっていきました。
1990年当時の日本は音楽系ファッションの細分化の過渡期にあり、個性を前面に押し出した、それまでのファッションとは一線を画した新たなセンスを提案する雑誌としてファッション業界の宣伝に大きく貢献しました。また、STREET KIDS COLLECTIONと称して現在では一般的ともなっている読者モデルという存在を初めて雑誌に取り入れたのも「CUTiE」が最初でした。
「CUTiE」を創刊してから宝島社は『spring』、『Smart』、『mini』、『sweet』、『InRed』などストリート指向の強いファッション誌が続々と刊行され、「CUTiE」が月刊となってから岡崎京子の漫画『ROCK』が連載され、1998年には少女漫画雑誌『CUTiE Cmic』が派生しました。
世間に新たなファッションの流れを生み出した革新的なファッション雑誌「CUTiE」は、2015年に8月11日発売の9月号をもって休刊しています。
・ROCK(岡崎京子)
・東京ガールズブラボー(岡崎京子)
・リバーズ・エッジ(岡崎京子)
・うたかたの日々(岡崎京子)
・ベイビーG(安野モヨコ)
・ジェリーインザメリィゴーランド(安野モヨコ)
・バッファロー5人娘(安野モヨコ)
・ジェリービーンズ(安野モヨコ)
・ハツタイケン(水元ローラ)
・ヘチマミルク(コナリミサト)
「CUTiE」の先輩で宝島社の看板雑誌でもあった『宝島』は。“タブーに斬り込む知的探究マガジン”というキャッチコピーの下で創刊から休刊に至るまで何度も雑誌のコンセプトをリニューアルしており、それまで扱ったことのないジャンルにも果敢に挑んでいく挑戦的な雑誌で、リニューアル度にそれまでの読者を捨てるかのような大胆な雑誌の構成変更は『宝島』の代名詞のようなものでした。
『宝島』はおよそ10年ごとの雑誌のコンセプトを変更し、アンダーグラウンドからサブカルチャー、サブカルチャーからアダルト誌、さらにそこからビジネス誌、アングラ情報誌へと多様に変化させて時代の変化に対応し、時に廃刊の危機を乗り越えてきました。
2010年ごろから経済誌的側面を喪失していき、裏社会に切り込んでいくといったアンダーグラウンドな情報を取り扱う雑誌へと変貌していき、2015年8月25日発売の10月号をもって休刊となりました。
書名 | CUTiE |
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書名カナ | キューティ |
著者名 | − |
著者名カナ | − |
ジャンル | 女性向けファッション誌 |
出版社 | 宝島社 |
ページ数 | − |
サイズ | 29.2 x 23.4 x 0.8 cm |
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