書き込みや線引きがあるからといって、その本が買取不可になるわけではありません。
ただ、書き込みの多さやどんな本に書き込みをしているかによって査定額がかわります。
今回は、書き込みがある専門書の買取可能性、査定額への影響、そして書き込みを消す方法について解説します。
書き込みがあっても買取可能な専門書の種類
一般的な文庫本やコミックとは異なり、専門書や資格本、医学書は、書き込みや線引きがあっても買取が可能なケースが多いです。
特に価値の高い専門書や希少な医学書であれば、特定の分野での研究や教育に不可欠な資料となることがあるため、書き込みや線引きがあっても需要があります。
また、資格予備校のテキストや問題集、赤本も書き込みがある場合でも買取が可能なことがあります。
特に2月から3月の受験シーズンや推薦入試がある時期には、赤本やテキストの書籍の需要が高まるため、書き込みがあっても買取価格が大幅に下がらない可能性があるのです。
書き込みがある本を買取に出したい方は、時期を考慮して買取に出しましょう。
資格予備校のテキストや問題集は、新しい版が出ると旧版の価値が下がることが多いです。
しかし、書き込みが専門的な内容であれば、旧版のテキストや問題集であっても、その価値を維持する可能性もあります。
書き込みや線引きがある場合でも、書き込みの多さには限度があります。
書き込みの割合が3割程度であれば、買取が可能な場合が多いです。
線引きが多すぎたり、書き込みすぎていたりする専門書は、買取できなくなることがあります。
専門書や医学書を買取に出す前に、どれくらい自分が書き込みをしているか確かめましょう。
ただし、内容にそぐわない書き込みや個人情報の書き込みがある場合は、買取が難しくなる可能性もあります。
自分の名前や学校名を専門書に書いている場合は注意してください。
専門書の書き込みが査定額に与える影響
書き込みや線引きがあると、査定額は通常よりも減少することが一般的です。
この減額は、本の汚れや傷と同様に扱われるため、貴重な本であっても価値が下がる可能性があります。
特に、書き込みが多い場合は、買取自体が難しくなることもあります。
このような状況を避けるためには、書き込みをする前に、その後の買取を考慮することが大切です。
書き込みや線引きがある場合、査定額は通常の半額程度になることが多いとされています。
またもともとの価値が低い専門書は、書き込みがあることで、価値がゼロになり、買取できなくなるケースもあります。
一方で、書き込みや線引きが査定額を上げるケースもあります。
特に、医学書や資格の参考書、赤本で、分かりやすく、かつ全体的に書き込みがある場合は、その本は価値が高いと判断されることがあります。
例えば、公式を覚えるための語呂合わせや解説をわかりやすくする書き込みがある場合です。
さらに、専門的な注釈や補足情報があったり、法律関係の専門書で独自の視点が書かれていたりするものは高く評価され、買取価格が上がるかもしれません。
書き込みを消して専門書を高く売ろう！
全巻セットなどで買取を考えている場合、1冊でも書き込みがあると価値が下がってしまいます。
専門書をできるだけ高く売るために、汚れや書き込みを落としてから買取に出しましょう。
大学や専門学校で使う専門書に、油性マジックで名前を書いている方も多いのではないでしょうか。
専門書に名前を油性マジックで書いている場合でも、4つの方法で消去できます。
1つ目は、アルコール除菌スプレーを吹きかけてふき取る方法です。
消去に成功すれば査定額が上がる可能性もありますので、試してみる価値は十分にあります。
アルコール除菌スプレーを使った落とし方でとれない場合やアルコール除菌スプレーがない場合に試してみましょう。
みかんやレモンなどの柑橘類の皮を油性マジックの文字にこすりつけてください。
4つ目は、水性のマーカーで油性マジックの上からなぞり、ふき取る方法です。
除光液も柑橘系の皮もない方は、この方法を試してみてください。
また、色鉛筆や特殊なペンでの書き込みは、通常の消しゴムでは消去が難しい場合が多いです。
今お使いの専門書を売りに出す予定のある方は、色鉛筆や消せないペンでの書き込みは避け、黒の鉛筆で薄く書き込むのがおすすめです。
まとめ
一般的な文庫本やコミックに書き込みがあると買取不可になる場合が多いですが、専門書の場合は書き込みがあっても買取してくれるケースが多いです。
特に、医学系の専門書や受験に関係する専門書は需要が高いため、書き込みがあっても買取してくれます。
しかし、専門書にまったく関係のない書き込みがある場合や多すぎる書き込みがある場合は買取してもらえない場合もあるので注意しましょう。
油性ペンで自分の名前を書いている場合は、アルコールスプレーを使ったり、除光液を使ったりして消すよう努力してみてください。
